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花水月、石けんを作るということ。
 

​​大きなボールに材料を入れて、

ぐるぐる混ぜる。

ターシャが言ってたように、いつも必ず右回りに。

最初の5分間の混ぜ方が肝心です。

実は基本に忠実にしっかり作っています。

ぐるぐるぐるぐる、この時間はとても贅沢な時間。

型に入れた石けんをつるっと出す瞬間がなんとも言えないどきどき感。

熟成中にかわっていく色や、香りの変化を見守るのも、しあわせなことです。

切り分けた石けんが、石けん棚に並ぶと、もう満足してずっと見ていられます。

 

 

​​花水月の石けんは、植物をオイルに漬け込むところからはじまります。

ときには植物を摘みに行くところから。

オリーブオイルに漬けることじっくり2か月くらい、布をかけて太陽の熱を集めたりします。

その間に、植物の成分がゆっくりオイルに移ります。

植物の優しい香りも。

素材になる植物油を組み合わせるのも石けん作りの楽しいところ。

このオイルは泡立ち、このオイルは保湿、このオイルを少し入れると、泡がさらっとなったり、ほんの少しふんわりしたり。

いろんな植物からいただくオイルの性質が、特別な石けんになります。

 

​​2年前、石けん作りに行き詰まったとき、

もういちどわたしの作りたい石けんについて考え直したことがありました

わたしがしたいのはマイナスの石けんつくり。

 

いらない香りはつけない。

いらない色もつけない。

いらない飾りつけない。

いらない包装はしない。

動物実験もいらない。

やりたくないときはつくらない。

 

シンプルで、

ひとと自然にやさしい石けんをつくりたい。

そう思ったら、ずっと石けん作りがたのしくなった。

あれからずっと、そう思ってやっています。

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